確定拠出年金を元本保証型にしている人は損をしている

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勤め先で企業型確定拠出年金(DC)を設定したとき、

あなた
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色々説明されたけど、運用とかよくわからないし、景気動向で減っちゃうこともあるんでしょ?

じゃあ、全部元本保証型の定期でいいや!

って感じで100%定期にして放置している人、いませんか?

今日は、

会社で企業型確定拠出年金に加入している人で、掛け金を元本保証型商品に100%割り当てている人は損をしているかもしれない。

というお話

一般的に定期などのほぼ変動のない元本保証型商品は以下の点で損をしていると言われます。

  • インフレリスクに対応できない
  • 世界の経済成長に乗れない

しかし、元本保証型商品の損はそれだけじゃないかもしれません。

そもそも会社は従業員の給料の一部を運用して、退職金として支払っていました。

DCはその運用の一部を従業員に任せる制度です。

つまり、

会社はDCの掛金を一定の利回りで運用することを前提に金額を決めていることがある

のです。

例えば、ある会社で元々15000円を毎月退職金として積み立てていたとします。

そのうち7500円(50%)をDCに変更したとします。

ところが7500円をそのまま掛金にしてくれるのではなく、一定の利回りで増える前提で、例えば5000円を積み立てるのです。

その会社に35年間勤めたとすると、

DC以前:15000*12*35=630万円

を退職金として貰えました。

しかし、今はDCで半分運用するので、

定期で運用した場合

  • 会社積み立て部分:7500*12*35=315万円
  • DC運用部分:5000*12*35=210万円
  • 合計:525万円

と100万円以上も減ってしまいます。

では、仮に5000円を利回り2%で35年間積み立てた場合はどうでしょう?

利回り2%で運用した場合

  • 会社積み立て部分:7500*12*35=315万円
  • DC運用部分:約303万円
  • 合計:約618万円

DC依然とほとんど同じになりました!

コレは利回りをかなり低めに見積もった額ですが、運用期間が長いとこんなに差が出てしまうのです。

というか、企業はこのくらいの利回りがあることを前提に掛金を決めていたりします。

つまり、

結論:定期のような掛け金が増減しない運用では、昔の人と同じ退職金は得られない。

理由:会社がやっていた運用をやっていないから。

という事です。

しかし、ここで少し考えてみてください。

会社が皆さんから預かった年金をハイリスクで運用すると思いますか?

答えは「NO」です。利回りが低くても堅実な運用をします。

ここに退職金を増やすチャンスがあります。つまり、

企業の運用より高い利回りで運用すれば、退職金を増やせる

のです。

例えば株式インデックスで期待できる利回り4%で試算してみると

利回り4%で運用した場合

  • 会社積み立て部分:7500*12*35=315万円
  • DC運用部分:約456万円
  • 合計:約771万円

実際には、世界の経済状況により増えたり減ったりを繰り返しながら上がっていくことになります。

しかし、20年以上インデックスで積み立てて運用すると、+数%に収束していくと言うデータが沢山あるので、若い人は株でDCを運用するのが良いのだろうと思います。

因みに私は入社当時に証券会社の人が来て説明してくれたのですが、よく分からなかったので100%定期で運用していました。(笑)

今はほぼ株で運用しています。

株で運用している部分のみを見ると、コロナによる暴落と急回復の中で積み上げたことで、10数%の含み益が発生しています。

私は定年まで後20年以上ありますので、このまま世界経済の発展と共にDCの資産を増やしていきたいと思います。

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